【日経新聞】ふげんで防災訓練、全電源喪失を想定 福井・敦賀市

福井県敦賀市にある新型転換炉原型炉ふげんで実施された防災訓練のニュースです。


ふげんで防災訓練、全電源喪失を想定 福井・敦賀市  :日本経済新聞

 日本原子力研究開発機構は14日、2003年に運転を終了し解体作業中の新型転換炉原型炉ふげん(福井県敦賀市)で、使用済み核燃料プールの冷却水漏れや、地震と津波で全電源を失った場合に備えた防災訓練を実施した。

 同機構によると、防災訓練は毎年行っているが、東京電力福島第1原発事故を教訓に、全電源喪失に伴う作業も初めて確認した。

 訓練では、プールの配管から放射性物質を含む冷却水が漏洩。続いて発生した地震や津波の影響で、外部電源と非常用ディーゼル発電機の両方が使用不能になるとともに、プールの水位低下が進むと想定した。

 冷却水漏れの報告を受けると、職員らが事故対策本部を設置し、空間線量測定のため、モニタリングカーが出動。高台にある貯水タンクから高低差を利用してプールへ放水する訓練もした。

 ふげんの解体作業は08年に開始。同機構によると、使用済み核燃料466体がプールに貯蔵されている。